電子基板・電子装置を製品として世に出すまでを、6つのステップに分けて進めます。各ステップはそれぞれ見積・発注・検収で区切り、ステップごとに次へ進むかどうかを判断していただけます。必要のないステップは省きます。
製品化の6ステップ
- 事業化検討コンサルティング(事業化の見通しが立っている場合は不要)
- 機能試作(数回繰り返すこともあります)
- 製品試作(数回繰り返すこともあります)
- 認証・承認作業(必要な場合)
- 小ロット量産
- リピート製造・保守
STEP 1 事業化検討コンサルティング
事業化の見通しが立ち、仕様が固まっている場合は不要です。
作り始める前に、製品の構成と仕様を決め、製品として成り立つかを確認します。試作が完成しても、量産時の単価や認証費用が合わずに販売へ進めないことがあります。その判断を、試作に費用をかける前に行うためのステップです。
進め方
- お客様の要求仕様:実現したい機能、使用環境、想定する販売数量・販売価格、予算をご提示いただきます。
- 当社からの構成提案:要求仕様には、目的に合っていない項目や、必要以上の性能が含まれていることがあります。販売数量と予算に応じて、回路構成・システム構成を見直し、仕様を決めます。
- 事業化の検討:決めた構成をもとに、今後かかる費用と採算を算出します。
算出・整理する内容
- 機能試作から量産までにかかる開発費の見通し
- 量産時の部品費・製造費の概算
- 必要な認証・届出・登録(PSE、技適、USBベンダーIDなど)とその費用
- おおよその販売価格と、採算が合う販売数量(採算ライン)
- 市販品やモジュールで代替できないかの確認
算出結果は、お客様にご提示いただいた販売数量・販売価格の前提にもとづく概算です。
成果物:構成提案書(決定した仕様)、事業化検討報告書(費用の見通し、概算原価、採算ライン)
次へ進む判断:進める/仕様を見直す/作らない
「作らない」という結論も、時間と資金を守るための判断の一つと考えています。
STEP 2 機能試作
狙った機能が実現できるかを確かめます。外観やサイズは問わず、回路とファームウェアの動作確認を優先します。
主な内容
- 評価ボードや試作基板による回路・ファームウェアの検証
- センサー、通信、制御などの実機確認
- 製品試作に向けた仕様の見直し
成果物:機能試作機、回路図、ソースコード、評価結果
※数回繰り返すこともあります。
STEP 3 製品試作
量産と同じ構成で、製品として使えるかを確かめます。少数を先に作って実機で確認し、製品としての価値があるか判断します。
主な内容
- 量産を前提とした基板設計と部品選定(入手性・生産終了リスクを含む)
- 認証の負担を抑える構成の検討(認証済み無線モジュール、認証済みACアダプタの採用など)
- ケースへの組み込み
- 設置環境(温度、ノイズ、振動など)を想定した評価
成果物:製品試作機、設計データ一式(回路図、基板CADデータ、ガーバー、部品表)、ソースコード、評価結果
STEP 4 認証・承認作業
必要な場合に行います。
販売に必要な法規・規格への対応や、納入先での承認評価に対応します。
主な内容
- 対象となる法規・規格の確認(PSE、技適、RoHSなど)
- 試験機関での試験の手配と、試験時の技術対応
- 申請・届出に必要な技術資料の作成支援
- 納入先の承認評価への対応
認証・届出の名義は、原則として製品を販売するお客様となります。試験機関の費用や登録費用は、開発費とは別に必要です。
試験の結果によっては回路の修正が必要になることがあります。その場合はSTEP3に戻ります。
STEP 5 小ロット量産
お客様が少ない数量で販売を始め、市場の反応と製造上の課題を確認します。いきなり大きな数量を作らないことで、在庫や初期投資の負担を抑えます。
主な内容
- 数十台から数百台規模の製造
- 検査工程と検査治具の整備
- 部品調達先の確立
成果物:製品、検査記録
STEP 6 リピート製造・保守
販売状況に合わせて継続的に製造します。製品の寿命が続く間、改良や部品の入れ替えにも対応します。
主な内容
- リピート製造
- 部品の生産終了(EOL)に伴う代替部品の検討・設計変更
- 市場での不具合の原因調査と対策
- 機能追加・改良
継続的な技術相談には、技術顧問・保守契約もご用意しています。
当社の対応範囲
当社が担当するのは、電子基板・電子装置の設計、試作、製造と、それに伴う技術的な支援です。次の業務は当社の範囲外となります。
- 市場調査や販売戦略の立案などのマーケティング
- 販路の開拓・確保と販売活動
- 販売価格の設定、広告・販促
STEP 1の事業化検討コンサルティングで使う販売数量・販売価格の見込みは、お客様にご提示いただきます。製品の販売は、お客様が行います。
費用とお支払い
ステップごとに見積書をお出しし、発注・検収をいただいてから次のステップに進みます。お支払いは基本的に検収後です。長期にわたる場合や、開発中に多額の費用がかかる場合は、分割検収や着手前のお支払いをお願いすることがあります。
設計データの納品
各ステップで作成した回路図、基板CADデータ、ガーバー、部品表、ソースコードは、基本的にすべて納品します。途中のステップで他社に引き継ぐこともできます。
どのステップから始めるかのご相談
すでに試作品がある、事業化の判断は済んでいる、事業化検討は不要で試作だけでよいなど、状況によって始めるステップは変わります。初回30分の無料技術相談で、どこから始めるのがよいかをご相談ください。


